雑談・放談

DPM研究舎

かつて製造大国

と言われた日本。ここ30年、元気がありません。

工場で働く人たちの勤勉さと努力は
今も健在のようです。

何が起きているのでしょうか?

思い当たるあれや、これやを、無礼講で、、

  • Flexscheは古い常識に縛られていないか?

    生産スケジューラを導入した企業で、うまく使いこなしているのは、たったの4%だ、という話を前回しました。50%は導入失敗で諦め、46%は問題を抱えながらなんとか使い続けているんだそうで。この数字を切りよく整理して、 50; […]


  • “Flexscheの解説記事”を解析する

    生産スケジューラ・ベンダーの(株)スカイディスクのWebsiteに “生産スケジューラ導入が90%失敗する理由” と題するブログがあり、そこに、製造業従事者352名に同社が実施した次のようなアンケート結果が出ています。 […]


  • もう、そろそろ、お目覚めになりませんか?

    かつて製造大国といわれた日本の製造業。ここ30年、元気がありません。欧米と比べると、なにかが違う。紙・ハンコ文化から抜け出せず、デジタル化が遅れているっていうことで、デジタル庁をつくりました。まぁまぁ、それなりに動き出し […]


  • ガラパゴス化する日本の工場管理

    1990年代に入ると市場環境は一変。売れるモノしかつくってはいけない時代に。 組織の隅々にまで浸み込み定着した高度成長期モノづくりの成功体験。その経験則が、売れるモノしかつくってはいけない生産環境ではどうだったのか。 失 […]


  • フェイクニュース;「モラルの低下」と「知の劣化」

    ここ数年、フェイクニュースという言葉を頻繁に見聞きするようになりました。トランプ大統領のツイートあたりからですかね。もちろん背景にあるのはインターネットの普及。誰でもが気軽に情報発信・拡散できるようになったことが大きく影 […]


  • 警鐘乱打が聞こえますか?

    現在の生産管理・工場管理の問題として「ERPや生産スケジューラが動かない」とIVI理事長の西岡靖之氏は指摘します。この問題をそのままにしてDXは乗り切れるんでしょうか、という疑問が湧いてきます。西岡氏は「日本の強みである […]


  • スマートシンキングでDXを乗り切るつもりですか?

    インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(IVI)って、どんな組織なんでしょうね。 「ものづくりAPS推進機構」の解散と関係があるんでしょうか。解散した理由は書いてありません。Websiteをみると「APSサミ […]


  • 日米の生産スケジューラの動きを振り返る

    ここ2回ほど、ちょっと堅苦しい内容になってしまいました。「日本のものづくりが危機状態にある原因は何か」、というテーマに戻りたいと思います。 みなさんは、「PSLXコンソーシアム」をご存知でしょうか?この組織って、どんなの […]


  • 1工程の基本特性;その2

    前回、工程がひとつだけの生産ラインの基本特性について調べてみました。Ti(投入間隔)とPT(処理時間)の関係でPTf(手空き時間)が発生したりWTq(待ち時間)が発生したりすることがわかりました。 複数の工程がつながる生 […]


  • 1工程の基本特性;その1

    日本の生産管理のコンサルタント(製造現場の改善コンサル、生産システム関連など)の大部分は生産ラインの基本特性を理解していないことが明らかになってきました。と言っても、「生産ラインの特性っていろいろありそうだけど、基本特性 […]


  • 生産ラインの基本特性もわからないコンサルタントが、、

    (茶色の部分が本間峯一氏のメールから引用した部分です) コンサルの最初の手順として最大値(異常滞留)の発生原因を分析してつぶしておく必要がある。業務改善コンサルなら当たり前のアプローチだ。 「当たり前のアプローチ」の背後 […]


  • 現場改善コンサルの規範;指示通りにやれ!

    「製造時間でなく待ち時間(滞留時間)を短縮しよう」と主張する本間峰一氏。工程を流れる製品の生産リードタイムの中で待ち時間は80%を占めるという。だから生産リードタイムを短縮するためには待ち時間を短くする方が効果的だ、と。 […]


  • 業務改善コンサルタントの手法

    本間峰一氏は月刊工場管理に記事を連載し、また多数の関連書を執筆しております。日本を代表する改善コンサルタントの一人であり、 “危機的状態にある日本のものづくり”を救ってくれるのではないかとの期待とともに、その言動に注目が […]


  • 「日本のものづくりが危機状態にある」原因とは?

    「製造時間でなく待ち時間(滞留時間)を短縮しよう」 という記事(ブログ)をみつけました。執筆は本間峰一氏。生産管理・工場管理関係の改善コンサルタントをしている方です。出版書籍多数。月刊「工場管理」に連載記事があります。 […]


  • リードタイム短縮に関する記事を題材に

    前回は“ワーク(被処理物)が工程の空きを待つ時間(以下、ワーク待ち時間)”は生産リードタイムに加算されるが、“工程がワークの到着を待つ時間(以下、工程待ち時間)”は加算されない。では、“工程待ち時間”は生産リードタイムと […]


  • 工程が待つ時間が長くなると生産リードタイムは短くなるって、、?

    “影武者”って、表現しましたが、もしかすると影武者よりも見えにくいかもしれません。透明人間かな? 素人ならいざ知らず、日本を代表する専門家、コンサルタントにも見えないんですから、、。 見えないけど、確実に存在する。 コロ […]


  • 生産ラインの背後で暗躍する“影武者”にお気付きですか、、

    前回、“DX時代に「トヨタ生産方式」は増々強くなる” と申し上げました。 では、「トヨタ生産方式」を導入できない企業はどうするか。 昨今のDXブームの流れの中では、「トヨタ生産方式」だからどうの、こうのという見方はないよ […]


  • DX時代に「トヨタ生産方式」は増々強くなる

    工場見学と言えば、多くの場合、生産ラインの中を規則正しく、整然と製品が流れている光景を思い浮かべます。製品は様々。代表的なのは自動車組立工場。その他にも食品加工やそれらの梱包ラインなど、など、、たくさんあります。見学コー […]


  • “専門家”よりも“現場の人”に聞け

    “注文がいっぱい来ているときは、稼働率は高くなるがリードタイムも長くなる。注文が少ないときは、生産ラインはガラガラで稼働率は低くなるが、リードタイムは短くなる。” 製造業の問題解決を支援する 日本最大級のポータルサイト […]


  • 製造業の問題解決を支援する専門家のレベル

    生産ラインの基本原理も理解していないまま生産スケジューラを開発し、万能であるかのごとき誇大広告を拡散し売りまくる。ベンダーが言うように“きれいに”使っている企業はほとんどなく、大部分の企業では、ほこりをかぶったまま、部屋 […]


  • 生産スケジューラベンダーの暗影から抜け出せ

    Asprovaとのメール交換の中から、気になるところを抜き出してみます。 ~~~~~ 質問;「生産計画スケジューラは、あらゆる生産形態、生産状況に適応できます」といっているが本当か? Asprova回答;弊社は現実と理想 […]


  • “待ち時間”って、何が何を待つ時間? 複眼思考の勧め

    前回はAsprovaとのメール交換の実録をお伝えしました。いかがでしたでしょうか。結構、正直ベースでお応え頂いたと思います。生産スケジューラベンダーの実態を垣間見ることができたのではないかな、と思います。 が、しかし、質 […]


  • Asprovaの本音解説;見えてきた生産スケジューラの本性

    ここ数カ月、生産スケジューラについて考えています。先ず初めに、Asprovaの会長さんが書いた「Asprova解体新書」をまな板に乗せ、好奇心、疑い、批判、期待、、など、入り混じった思いで斬ってみました。生産スケジューラ […]


  • Flexscheの解説;チコちゃんの反応は?

    「Asprova解体新書」をきっかけに、生産スケジューラの機能などについて調べてきました。ザックリと言えば、「固定時間しか扱えない生産スケジューラでは、バラツキを避けられない現実の環境で、実行可能なスケジュールを生成する […]


  • 日本の生産管理のレベル;広島大学の研究成果報告書にみる

    米国の大学では、工場経営や生産管理に関係する学生はFactory Physicsを教科書として使っているようです。残念ながら日本語訳本は出ていません。これに類するものとしては、生産工学、生産システム工学、生産マネジメント […]


  • 生産スケジューラを支える専門家たち

    米国の大学生向けの教科書的な本は、「生産スケジューリングは絶対に無理なのでやめるように」と明言している。 「Asprova解体新書」のプロローグ(13ページ)にある記述です。「教科書的な本」とはFactory Physi […]


  • “米国の大学生向けの教科書”に書いてあること

    「Asprova解体新書」から見えてきたAsprovaの致命的欠陥。それは、一般的な生産ラインでは、必ず起きる“待ち行列現象”を考慮に入れていないことではないか。と言いながらも、ちょっと、ひっかかるものがあります。13ペ […]


  • 「Asprova解体新書」から学ぶ

    「Asprova解体新書」から見えてきたAsprovaの致命的欠陥。それは、一般的な生産ラインでは必ず起きる“待ち行列現象”を考慮に入れていないことではないかと思います。と言いながらも、ちょっと、ひっかかるものがあります […]


  • 「Asprova解体新書」から見えてくる致命的欠陥

    “生産スケジューラでスケジューリングしたらリードタイムが1/4になったという話” “生産スケジュール本来の機能は使わずに、生産の準備とか、原材料の所要量計算とか、だけに使うという話” なんで、そういうことになっちゃうのか […]


  • 「Asprova解体新書」の【コラム】で気になるところ

    「Asprova解体新書」を読み始めると、 “生産スケジューラは絶対に無理” その理由は、 “マスタデータの作成と維持が困難である” “米国はその後、生産スケジューラの失敗の後遺症から立ち直っていない” という記述で立ち […]


  • 「Asprova解体新書」を拝読

    生産スケジューラについての愚見をみてか、ある筋から「こんな本があるよ」という連絡がありました。 「Asprova解体新書 生産スケジューラ使いこなし再入門」 著者;高橋邦芳、出版社;日刊工業新聞社 2019年6月27日  […]


  • 待ち行列現象の待ち時間の特徴

    生産型の流れでは、工程ひとつひとつが待ち行列現象を起こす形をしています。生産にたずさわる誰もが、工程の稼働率をできるだけ高く維持しようとします。そうすると、待ち行列現象が強くなり、長い待ち時間が発生することになります。 […]


  • 生産スケジューラとプロジェクト管理スケジューラは何が違うのか

    ゴールドラットが提唱したDBR生産スケジューラは、盟友のエリ―・シュラ―ゲンハイムが提唱するS-DBRにGrade Up(Grade Down?)されたことで、実行可能なスケジューリングができないことを認め、MRPのスケ […]


  • 生産スケジューラは使いものになるのか;TOCの教訓[2]

    MRPの大雑把なスケジューリングの欠点改善を目指したOPTでしたが、思うようには売れませんでした。しかし、苦肉の策で出版した「ザ・ゴール」は、思いのほか売れ行きがよく、その後十数年、ベストセラーの座をしめ、全米で250万 […]


  • 生産スケジューラは使いものになるのか;TOCの教訓[1]

    成功事例よりもはるかに多い生産スケジューラ導入の失敗事例。今始まったことではありません。様々な改善の努力も行われています。月間雑誌「工場管理」では頻繁に取り上げられるテーマです。「あーやればいい」、「こうやらなくちゃ」、 […]


  • 生産スケジューラのお得意さんは?

    前回のA社の事例、、。氷山の一角かなぁ~って思う方が多いと思いますが、そうでもありません。私もいろいろな工場をみてきましたが、似たような事例が、、いっぱいありました。思い返せば、今始まった話ではありません。昔から同じよう […]


  • 生産スケジューラ;ベンダーの宣伝に踊らされるな!

    先月、ある生産スケジューラ・ベンダーから「生産スケジューラソフトウェア代理店募集」のメールが届きました。代理店をやるつもりはありませんでしたが、最新の生産スケジューラってどんなものかな、何か新しい機能でも加わったのかな、 […]


  • Prediction One 対 Excel

    Prediction Oneをいじくりまわしてみようと思います。サンプルデータがいろいろあります。その中から、研究テーマに合うのは、 「出荷数予測による生産計画の精度向上」 かな。これを使って、遊んでみましょう。データの […]


  • Prediction Oneって、おもしろそう

    AIが生産管理や在庫管理にどのような影響を及ぼすのか。先に、日立の取組をみてみました。要点は、 鉄道の運行管理などの数理最適化技術(所有技術)とAI制約プログラミング(新技術)を融合し、熟練者独自の計画パターンを機械学習 […]