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No.89 電子書籍で出版開始

このWebsiteで、一番多くお問い合わせを頂くことは、“関連する参考書籍はないか”といったことです。Websiteは、ときおり思い付くまま、ダラダラと書き込んでいるためか、読む方にとってはわかりにくいのかな、、なんて思っておりました。やっぱり、本にまとめた方がいい、と、でもなかなか腰があがりませんでした。本の出版となると、結構大変ですからね、、。

年々、書籍の販売数も減少しているようです。1990年代半ばがピークで、その後ずーっと減り続け、最近はピーク時の半分だそうです。ところが、販売数が伸びている書籍もある。そうそう、電子書籍です。ここ10年間で約4倍。そういう時代なんですね。ほんなら、電子書籍ででも出版してみようかと。

調べてみました。電子書籍もいろいろあるようで。漫画とか雑誌が多いようですね。在庫管理とか生産管理とかの、実用書的なものはあまりないようですが、、。アマゾンはオールジャンルのようで。で、Kindleがいいかな、と思って、、。

電子書籍の発行って、Kindleの場合ですが、すごく、簡単なんですね。Wordで書いた原稿をKindleフォーマットでプレビューして、修正・調整して、、終わり。後はアカウントを開いて、必要事項を記入して、OK。アップしてから、4時間後に、アマゾンから承認が下りました。発売開始。

今回、発行したのは、 在庫流動管理 基礎編 その1 amazonでみる

電子書籍って、普通の本と違うところがあります。読む端末が専用端末(例えばKindle)、パソコン、スマホ、、といろいろ。ですから、端末によって見え方が少し違うようです。文字の大きさは自由に変えられます。なので、ページ数が定まらない。一応、推定ページ数は出ていますが。

特殊な文字や記号は使えないものが多いようです。メモ帳に書いている感じです。私の著書には数式が多いんですが、結構、苦労します。Z=aX+bY ぐらいならいいんですが、自乗や√はきれいに表現できません。Wordでは、もちろん、表現できますが、Kindleフォーマットではそのまま表現されません。画像として張り付けるしかないのかな、、。今回はそうしましたが。文字の大きさは変わっても、数式の大きさは変わりません。ですから、文字の大きさと数式の大きさが違って見えることが出てくるようです。

いいところもあります。ことばの意味などは、ネット検索ができますので、普通の使い方をしていれば、注釈などは必要ないかもしれません。出版後の修正などもしやすいんじゃないかと思います。ということで、今後の出版は電子書籍で行くことに、、。

電子書籍 初出版の在庫流動管理[基礎編その1]の“書き出し”を紹介させていただきます。

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はじめに;サプライチェーン・マネジメントにかかわるみなさまへ

本書はサプライチェーン・マネジメントにかかわるみなさまが抱える問題に対する解決の方向を示すことを目指しております。

サプライチェーン・マネジメントとは、モノ・サービスが、原材料から資材の調達、生産、物流、販売を通して最終消費者まで、よどみなく流れるように再構築し、キャッシュフローの最大化を図る全体最適化のマネジメント、とでもいうのでしょうか。だとしますと、世の中の企業の多くが何らかの形でサプライチェーン・マネジメントにかかわっていることになります。そして企業で働くわれわれだけではなく、サプライチェーンを流れてくるモノ・サービスを受ける消費者もサプライチェーン・マネジメントにかかわっていることになります。

企業活動のグローバル化、メガコンペティション、製品寿命の短縮化など企業をめぐる環境要因はますます多様化し、錯綜(さくそう)しています。IT技術により需要動向の変化に対応する能力も格段に向上しておりますが、現場で働くわれわれの目から見れば、モノ、情報の流れは混乱の度を増しているのではないか、と映ります。来る日も来る日も発生する問題は改善されることなく放置され、次の混乱を引き起こします。満を持して導入したITシステムも、新たな問題を引き起こし、混乱に拍車をかけるだけ。

サプライチェーン・マネジメントに関する問題が一向に改善されないのは、なぜでしょうか?

あたりまえですが、“原因“に手が打たれていないからです。

では、“原因”とは、なんでしょうか?

本書の第一の目的は、サプライチェーン・マネジメントに関連する混乱の“元を正す”ことです。

サプライチェーンの基本ユニットは、“在庫を介した需要と供給の連結機能”です。この機能は“在庫管理”の基本ユニットでもあります。つまり、“在庫管理の機能”はあらゆるサプライチェーンを構成する共通メカニズムとなっています。

サプライチェーン・マネジメントの問題を改善するためには、“(在庫管理の機能)を正す(正しく理解する)”ことが、避けては通れない、最も重要なことです。“元を正す”ことができれば、解決策はみえてきます。

在庫管理の機能を正しく理解する”ことを1冊の書にまとめることは困難です。本書を、“基礎編その1”として、その後、何冊かに分けてまとめていきたいと思います。

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ご興味がおありでしたら、覗いてみてください。